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8月の季節鉢

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花園樹斎では、目利きのプラントハンター西畠清順さんが見出す四季折々の植物が毎月登場します。

8月、うだるような暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
何をするにつけても涼を求めたくなるこの時期、今年は尚更ですね。
今月は目にも涼を感じられる涼やかな苔玉を用意しました。

苔玉とは、植物の根を用土で玉状になるように包み、表面に苔を張りつけたものですが、
元々は、盆栽を鉢から外した際の姿がそのままでも鑑賞に値するというところから始まったものだそう。
衣を脱いで身軽になった姿が正に夏らしいですね。

 

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「常盤忍」
江戸時代中期、庭師が出入りしている屋敷へ「夏の挨拶の贈り物」として人気を博したのが、トキワシノブである。山苔をつけた竹にトキワシノブを巻きつけ、風鈴のごとく軒下に吊るせるように仕立てたことから「釣り忍」と呼ばれ、江戸の夏に涼をもたらす粋な装飾として一躍ブームとなった。ちなみに、他の植物に巻きついて生きる少し強気な性質を持つが、巻きつくための根茎はまるで猫の手のような見た目をしており、なんとも憎めない可愛らしさと、したたかさを備えた植物である。

季節鉢 常盤忍(3号・皿つき) 2,800円+税

 

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左から、椚、紅葉、バンブーモニカ。(5号・皿つき)4,000円+税

 

「椚 くぬぎ」
国木や食之木、栗似木という複数の語源説があり、古来から食用として日本人の生活に欠かせない植物であり、甲虫類が好む樹液をだすことや、まんまるの形状をした可愛らしいどんぐりなど、子どもたちが一番に覚える木として身近な植物でもある。椚の実を用いて染色した’つるばみ染め’の法衣や喪服は、平安時代から高貴なものとして扱われていたり、木目が美しく菊の花のように見えることから椚の木炭は’菊炭’と呼ばれ、茶道では高級品として現在もなお愛されている。

「紅葉」
夏の瑞々しい青葉も、秋を鮮やかに彩る紅葉も、江戸時代から現在まで変わらず日本人の心を魅了し続けている。多くの浮世絵にもその様子が描かれているように、江戸時代の紅葉狩りは、趣味人や詩人が茶道具などを持ち寄り紅葉を楽しみながら詩歌を詠んで静かに過ごし楽しむ風情あるものだった。江戸の園芸文化は、四季折々に変化する自然の風景を身近で楽しむ生活があったからこそ、人々の生活に広がり現代まで引き継がれているのだろう。

「バンブーモニカ」
江戸時代よりはるか昔、麦や稲など大陸からやってきた栽培植物と一緒にくっついて日本にやってきた、いわば雑草とも言えるイタチガヤの仲間である。笹のように涼しげな葉を風になびかせているが、しっかりと根を張り硬い茎をまっすぐに伸ばして成長する姿から、’バンブー’という通称名が生まれたのだろう。芯の通った安定感のある風貌から、どんな環境の変化にも負けずに生きてきた、強い植物魂を感じさせる。

 
 
大小4種類の苔玉を紹介しました。
どれも、水気を帯びた苔が何とも涼やかな空気を演出してくれます。
苔玉を飾って、こんな夏でも少しでも快適に過ごしてもらえたらと思います。

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